堀越達人 Tatsuhito HORIKOSHI   

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AKIBATAMABI 21 / Tokyo

2013.11.2-12.8

http://www.akibatamabi21.com/



この展示は、「寄せ集めのグループ(a pick-up group)」によってつくられた。もともとは、互いによく知らなかった間柄である。それぞれに力のあるつくり手たちだから、各自の出品だけで終わることだってできたはずだ。けれども僕は、自分の作品展示だけを終えて「ハイ、サヨウナラ」という風な、ありがちなルーティンワークにしたくなかった。だから負担を覚悟のうえで、若きアーティストたちに幾度にもわたって集まってもらい、互いの言葉を重ねることにした。展示タイトルは、長い話し合いの末、〈〉に決まった。読み方もすぐにはわからないし、穴埋め問題のようにも見える。だから、このタイトルを見たときに出る咄嗟の反応は、「は?」「なにこれ?」「意味不明!」というものかもしれない。その意味では、この時代に顕著な「わからないこと(the unfathomable)」を象徴するようなタイトルだ。実は、このタイトルを決めた僕らにだって、明確な答えがあるわけではない。長期的な「危機(crisis)」に瀕していることの自覚された社会では、確固たる答えを、専門家を含めた誰もが知り得ないということが、以前にも増してあきらかになってゆく。そこでは、自分の応えを、自分の言葉と感性でつくりだすことが求められるだろう。そのなかにあって、アートは、同時代にどのように触れ、なにを表現し、担ってゆくのだろうか。表現の世界はこれまで、ある種の「過剰さ(excessiveness)」によって彩られてきたように思う。不快さや破壊を含め、社会や人びとの心に苛烈な揺さぶりをかける力が、執拗に求められ、勇ましく称賛された。だがまたそうした「過剰さ」は、繰り返されるうちに、それ自身がひとつの陳腐さに行きつくという、虚しい宿命をはらんでもいたように思う。いま、そのような時代の末期において、ここに集まる作家たちはなにを想うのか。そして彼女/彼らの表現は、なにを伝えてくれるのだろうか。今回の企画はまた、本年度をもって募集停止の決まった造形表現学部の卒業生たちによる展示でもある。昼間に働きながら、あるいは家庭を持ち子育てしながら通う「学生」の多かったこの夜間学部の廃止の決定が、ひとつの時代の終わりに直面した際の人間の判断を象徴しているように、僕には思える。

中村寛(文化人類学者・人間学工房の呼びかけ人・多摩美術大学准教授)












































 

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